ムカシバナシ。

シャチョウデス。

 

今から十年前。

45歳くらいまで。

週1回ホテルの専門学校で講師をしていた。

 

社長業・・に

専念するためにヤメたのですが。

 

 

 

そんな授業でコンナ話をした。

 

 

飲食店100点満点の法則。

 

 

内容はというと・・

 

どんな飲食店でも、

4つの項目で評価されるってコト。

 

価格。

商品。

サービス。

雰囲気。

 

 

それぞれ配点25点。

 

 

全部25点とれば、

文句なく100点満点のお店となる。

 

 

でもね。

ソーイウお店はホトンド無い。

 

例えば。

コスパがヨク価格が50点!

でもサービスはホトンド無いので0点。

そして商品と雰囲気が25点なら、

これも満足の100点。

 

 

つまり平均的がベストだが、

ドレかに特化するのもアリ・・

というコトだ。

 

 

一番イカン!のは、

100点に達してない店。

 

雰囲気もそれなり。

価格もそれなり。

サービスはまあまあ。

商品もまあまあ。

 

これでは100点にならない。

 

自分の店が、

どこが25点で、どこが10点で、

どこが30点なのか・・・

 

そしてドコをドー伸ばして、

100点を目指すのか。

 

そこが大切なんだよ・・・って、

話をしていました。

 

 

もちろん。

ホテルの100点と、

居酒屋の100点では、

レベル・・という違いはあるけどね。

 

 

 

そんな話をしながら、

極端な例を一つ出した。

 

 

今ではもう無き一軒の焼き鳥屋。

 

カウンターのみ10席ちょっとダッタカネ。

 

オヤジさん1人で切り盛り。

 

店内はマックロ!

煙でモウモウ!

汚い・・ではないけど、

バラックのような店。

 

そしてナニヨリ・・・

オヤジさんの無愛想なコト!!

コノウエナシ。

 

ビール一本頼むのに・・・

オヤッサン!スミマセン!ビール!

オネガイシマス・・・頭下げる。

 

オヤジさん返事もせず。

すぐも出さず・・・

思い出したように栓を抜く。

それまでジット待つ。

 

イラッシャイも・・

アリガトウも・・・

無し。

 

モチロン・・・

笑顔など無し。

 

ミンナ・・・

オヤジさんに気を使って・・

飲んでる・・・

 

そんな店。

 

 

タダシ。

焼き鳥は旨かった!

バツグンだった!

 

値段もソコソコ。

激安!ではないけど、

焼き鳥屋らしい値段。

 

 

だからイツ行っても、

大繁盛!

ピークタイムに行っても、

席は無し。

 

 

 

つまりコノ焼き鳥屋さんは、

 

雰囲気15点。

価格25点。

サービス−10点。

ここまで合計30点だが、

商品で70点!

 

だから繁盛店となる・・

 

 

そんな事例を出して、

授業を終えた・・・・

 

 

 

そしたら・・・

女子のみ5名ほど。

 

 

ぜひソノ焼き鳥屋に、

行ってみたい!となった。

 

 

デハデハと。

ピークタイム前の

五時過ぎにミンナで入店。

 

 

そしたら・・・・

 

 

普段絶対口もきかない・・

あのオヤジが・・・

 

満面の笑顔。

デレデレ。

ハイよー!なんて返事して・・

しまいにゃ自分のゴルフ自慢。

 

 

なんだ!この変貌ぶりは!と・・

ワタシは憤慨。

 

授業で言ったのとゼンゼン違う・・・

状態となってしまった。

 

 

 

まあソリャソウカ。

女子学生がズラリと並んだら・・

 

ダレでもソウナルンカネ。

 

 

つまり。

サービス力は、

モチベーションの問題。

 

改めて・・・

あの時に実感した。

 

 

ムカシノオハナシデゴザイマシタ。